GW JS 主将副将対談2016


渋井・渡辺副将・村上主将 JSKS  / GW  永山主将・斎藤・金井副将

日時:2016年9月3日 16:30〜17:30

場所:長野県菅平、ベルニナアネックス

出席者:
早稲田大学GWラグビークラブ
  主将 永山逸郎
  副将 金井啓(FWリーダー)
  副将 斎藤伶央(BKリーダー)
慶應J.S.K.S. クラブ
  主将 村上心汰朗
  副将 渡辺充 (FWリーダー)
  副将 渋井一志(BKリーダー)

聞き手:早稲田大学GWラグビークラブ
 蓮井賢治 (1986(昭和61)年卒)

(蓮井)合宿も残すところあと一日となり、試合や練習でお疲れのところ、皆さんにお集り頂きまして、ありがとうございます。では、早速ですが、両チームの主将からチームの現状、課題、仕上がり状況などについて、お話し頂けますか。

(JS村上)菅平に来てからの練習や試合で負傷者が複数出てきており、一本目とそれ以下との間で戦力レベルに差が出てきてしまっています。一本目だけでなく、二本目以下も含めチーム全体として高いレベルを維持しなくてはいけないと思っていますので、チームの総力アップが現状の課題と言えると思います。そんな状態ですが、一本目としては想定してきた仕上がりレベルになってきており、やりたいことが出来るようになっているので、ほぼ目標通りに仕上がってきていると思います。

(GW永山)我々もJSKS同様で、合宿で怪我人が多くなってきており、試合ごとに先発メンバーを入れ替えざるを得ない状況です。一本目のメンバーが定着しない中で、出場メンバー全員がチームの目指しているデイフェンスのやり方やチーム戦術を十分に理解出来ていないところもあり、チーム全体のレベルをいかに引き上げてゆくか、というのが課題だと思っています。全体的に言えば、デイフェンスのレベルはあるべき理想の形に近づいてきてはいるのですが、アタック面の精度がまだ足りないので、秋シーズンまでにしっかり修正してゆきたいと思っています。

(蓮井)なるほど。やはり、合宿中はどうしてもけが人が多く出てしまうのはある程度は避けられないですよね。今の時期は誰にとっても試合出場のチャンスがあるとも言えるはずなので、全員で切磋琢磨して頑張って欲しいところですね。

では、バックス、フォワードのそれぞれの現状について、両チームの副将からお話ししてもらいましょう。

(JS渡辺)4年生が卒業し前列が3人とも入れ替わった状態で春シーズンがスタートしました。FWではスクラムが大きな課題でしたが、春シーズンを通してスクラム強化に取り組んだ結果、夏合宿までには各チームとスクラムでは何とか互角に戦えるようにはなってきています。夏合宿の試合を通して見えてきた課題は、モールからのデイフェンス、オフェンスがどこにも勝てない状態だということです。密集からの攻守について、もっと力をつけるように秋シーズンに向けて注力してゆく所存です。

(JS渋井)BKも去年の4年生のスタメンが多く抜けた状態でスタートしたため、どうやってその穴を埋めるかが課題でした。幸いなことに1、2年生でフレッシュな有力な選手が多く入部し、チーム力の底上げがなされたことから、穴は埋まりつつあると感じています。合宿を通して出てきた課題は非常に基本的なところですが、プレー中に声を出す、声を聞く、何をしたいのか、メンバーの意思統一を図り、コミュニケーションを良くして、試合中に全員のベクトルをちゃんと合わせる、ということです。ここがまだ不十分なだけに、合宿中も中途半端な結果に終わる試合がいくつかありました。これを秋シーズンは徹底してゆきたいと思います。

(GW金井)セットプレー、特にラインアウトが全然取れなかった試合が春シーズン多くあり、ラインアウトが一番の課題です。一昨年、昨年もスクラムが弱いチームだったので、ラインアウトこそは何とかしたいと思ってやってきています。今シーズンはスクラムは割と良く仕上がってきているので、マイボールスクラムはキープ出来るようになってきているんですが、ラインアウトはまだムラがある状態です。取れるときは取れても、先日のJSKSとの練習試合のように全然取れなかったりということもあるので、もっと精度を高めなくてはと思います。体が小さいFWなので、その分相手に走り負けないよう攻守に動き回り、バックスがトライを取れるようにサポートしたいです。

(GW斎藤)GWの武器である前に出るデイフェンスは去年のレベルまでに仕上がってきていると思います。夏から始めたキック&カウンターのチェースの仕方もだいぶ整備されてきています。攻め込んでいながら、ゴール前の重要なアタックの局面でポロってしまうミスが合宿中には多くあったので、秋シーズンでは集中力を切らさずミスをなくして、要所要所で必ずトライが出来るようにしてゆくつもりです。

(蓮井)このようにライバルチーム同士が面と向かっていると、手の内を相手に明かしたくないということは当然あるとは思うけど、実際のところ相手チームのことはどれくらい分析したり、調べたりしているのかな。

(全員、声を揃えて)相手チームの誰が怪我しているとか、戦力分析をしたり、相手チームの状態を探ったりしながら、情報はかなりマメに集めるようにしてます。相手チームの試合もビデオで撮って、研究しています。

(GW永山)春のKCRFの時の状態をベースにJSKSのことを考えていたのですが、夏合宿で試合をしたら、想定以上にスクラムとラインアウトが春より上手くなっていたので、ちょっとペースを乱されたことが夏合宿のJSKS戦の反省ですね。

(蓮井)そうかー。今年はJSKSは手強いってことですね! ところで、いきなり聞かれて話しづらいかもしれませんが、キャプテンとして苦労していること、4年生になってもうシーズンが半分くらい経過した中で、難しいと感じていること、悩んでいることなどあったら聞かせてもらえないでしょうか。

(JS村上)僕たちの代は人数が少なくて同期が5人しかいないので、下級生特に1、2年生をどうやって引っ張っていくか、ということは自分だけでなく、4年生全員が意識してやっていますが、やはり上級生として下を引っ張るということには、大変なことが多くて、そこが一番苦労しているところ、と言えると思います。

(GW永山)4年生が少ない点はGWも同じなので、同様の悩みはありますね。また、メンバーによってはラグビーに対する意識や取り組み姿勢に微妙に違いがあり、たとえ試合に出れない選手でも、出ている選手と同様に試合に勝つ、という意識を強く持たないといけないと思うのですが、全員の気持ちを常に同じレベルに維持することは簡単ではなくて、ここが一番苦労しているところだと思います。

(蓮井)そうですね。主将の悩みは共通だと思いますが、それを乗り越えて強いリーダーシップが発揮出来るように、頑張って下さい。

さて、合宿もほぼ終わりですが、合宿中で一番笑えたエピソードは何だったでしょうか。

(JS渋井)ダントツで自分のことだと思います !(笑)自分は13年間ラグビーをやってるんですけど、初めて自分で自分の鼻を折るということをしでかしてしまいました。3週間前に鼻をぶつけて、実はその時にひびが入っていたのですが、そこを合宿中の練習で自分の膝で鼻を蹴り上げて、骨折してしまいました。骨折したのも初めてなんですが、それも4年生のこの大事な時期にやるか、って感じですよね。みんなの視線が痛くて、もう笑うしかなくて、病院に行きすぐ戻ってその足ですぐに次の試合に出ました。

(蓮井)えー! でも、どうやれば自分の膝で自分の鼻を蹴れるのかな(笑) じゃ、それで、チームの笑いを取ったってことですね。

(JS渋井)いえ、笑いを取った、ということは全然なくて、その時は皆あきれていました。お前何してんだ、って感じでしたね。

(蓮井)今でもだいぶ鼻が腫れてるもんね、早く良くなるように治療して下さい。GWは何かなかったの。

(GW永山)ええと、合宿中は飲み会が多くて、と言うか毎晩飲んでまして(笑)、ある下級生と酔っぱらって騒いで、液体洗剤のパックを投げ合ったら、その下級生の目に洗剤が入ってしまい、パニックになったことはちょっとした騒動でした。すぐに洗い流して、翌日病院に行きどうということは無かったんですけど、その時の騒ぎは大変でした。

(蓮井)そうですか。。。GWの3人で何だか、盛り上がっているので、きっと大騒ぎだったのでしょうね。飲むのはいいけど、宿の人や他人に迷惑をかけないようにして下さいね。

復活定期戦については、時期がまだ少し先ですし、今、この場で定期戦に向けて一言と問われても、まだちょっとピンと来ないとは思うけど、定期戦への意気込みのようなことを何か一言もらえますか。

(GW永山) 今は秋のリーグ戦を最優先で考えているので、正直なところ頭の中はそちらで一杯ですが、シーズンが深まるにつれて4年生の引退が徐々に近づいてくることも頭をよぎります。そういうタイミングで定期戦があるので、JSとGWがどういう状態で定期戦を迎えるのかが、今はわかりませんがどのような状態だったとしても、大切な試合なので4年生としての責務をしっかりと果たしてスッキリとシーズンを終わりたいと思っています。

(JS村上) 僕たちも定期戦に向けてどう照準を合わせてゆくか、というのはこれから秋のシーズンを戦いながら考えてゆくことになりますね。まずは秋のリーグ戦で良い結果を出して、定期戦でもGWに勝って大学生活の最後のシーズンを終わることが出来れば最高だと思っています。

(蓮井)では、最後の質問ですが、合宿終わったら一番最初に何がしたいですか。

(JS渡辺)僕はまず整骨院に行って、体の疲れをほぐしたいです (一同、笑)。心身ともに疲れてますので(本当かよー、との声が飛ぶ)。

(JS渋井) まず、すぐに鼻の手術をしたいです(一同、笑)。 折れてから1,2週間の間に手術しないと、鼻の骨が変に固まってしまうおそれがありますが、下山してすぐなら大丈夫だと思います。2、3日で退院出来るそうなので、パッとすぐに治してグランドに復帰したいです。自分で折った鼻なので、それを理由に休む訳にはいきませんし。

(GW斎藤)前期試験の結果が気になってまして、まずその確認ですね。それを見て、卒業の目処がちゃんと立つことを見ないと落ち着かないです。

(GW金井) 秋のシーズンまで残された時間は余りありませんが、もっと筋トレしてギリギリまで体を大きくしたいです(おお、ストイックだなー!の声あり)。

【おまけのフリートーク】

(GW金井)ところで、JSはラインアウトってどうやって練習してるんですか。

(JS渡辺)OBのコーチの方に色々と教わっています。まず、気持ちを落ち着けることですね(笑)。そこからジャンプするわけです。

(GW一同)そんなの、普通じゃないですか。練習方法の秘密、なかなか、言わないねー。GWも、ラインアウトはもっと練習しなくちゃなー。

(JS渋井)GWはデイフェンスラインを上げるタイミングはどうやって決めてるんですか?

(GW斎藤)全然何も決めてないですよ。

(JS渋井)ウソでしょ。また、隠して何も言ってくれないんだから!

(蓮井)では、そろそろ時間なので、今回のインタビューはこのあたりで、終わりにします。皆さん、ありがとうございました。秋シーズンの健闘をお祈りしています。

【インタビュアー あとがき】

学生同士、和気あいあいとした雰囲気の中でのインタビューとなりましたが、戦術や練習方法に関する具体的な話しになった時は、お互いが煙に巻くような答えに終始し、相手に対する対抗心が強くあることが感じ取れました。最上級生としての最後のシーズンということで、残された限られた時間の中でいかに結果を出すか、ということにそれぞれが腐心している様子が手に取るように伝わってきた次第です。

両チームの主将、副将の皆さん、全力を出し切って、悔いの残らないシーズンを終えて、最高の美酒を味わうことが出来るように、あと数ヶ月、頑張って下さい!

以上