2017年 GW JSKS 主務対談


2017年 GW JSKS 主務対談

GW 高橋 健太 / J.S.K.S. 山田 航輔

日時:2017年10月4日(水) 18時30分~19時30分

場所:東京都内

出席者:
早稲田大学GWラグビークラブ 高橋 健太 (4年生)
慶應J.S.K.S.クラブ 山田 航輔 (4年生)

聞き手:慶應J.S.K.S.クラブ 坂井 亮介 (1994年卒)

(坂井) まずはお互いに自己紹介をお願いします。

(山田)慶應義塾大学 商学部4年 山田航輔 ポジションはセンターです。

(高橋)早稲田大学 創造理工学部4年 高橋健太 ポジションはセンターとウィングで、シーズン当初はウィングでしたが、足首の怪我がありセンターに移っています。

(山田)今年は春シーズンからお互いセンターで対面なんですよ。

(高橋)去年の秋は、ウィンングで対面でしたね。

(坂井) お互い主務でありながら、ポジションも対面とは面白いですね。
それでは、両チームでの主務の仕事を教えてください。

(山田)JSKSの主務は全体の統括で、予算管理やチームの庶務全般を指揮する役目。実際に手足を動かしているのは副務になります。その他、選手としての立ち振る舞いなど、クラブの規律を指導する役目になります。
JSKSでは、従来より主務は4年生、副務は3年生が務め、翌年に副務が主務になりますが、今年から将来の主務・副務候補として2年生に広報担当を1名置いて、3人体制としています。

(坂井) 1年後輩の副務を選ぶ要素はどこで判断していますか?

(山田)今の副務(桑村君/3年生)を選んだ理由は、家が近く、話がしやすい、いろいろとお願いをしやすいなど。接しやすいことが理由ですが、根っこが真面目で、ふざけていても、節度がある。酒の席でも介抱する役割をしてくれたり、そんなところで選びました。

(高橋)GWは、JSKSとは大きく体制が違います。自分は4年になって主務になりました。副務は4年生と3年生の2名。4年生の副務には練馬のグランド取りを担当してもらっていますが、3年生にはあまり仕事はお願いできていません。たいがいの運営業務は主務がやっていますが、会計は女子マネージャーに任せています。

(坂井) 具体的な役割は何になりますか?

(高橋)練習の為のグランドの手配や、練習試合の渉外などですね。
GWでもグランドの使用マナーなどで注意を受けることもあったので、チームや部員の規律を求めたり、グランド管理者への挨拶など気を付けるようにしています。

(坂井) そのあたりの主務の苦労は、部員は感じてくれているのかな?

(高橋)4年生を中心に浸透していますが、下級生含めてチーム全体にはなかなか浸透はしていかないですね。

(坂井) 4年生でいきなり主務になるのは大変ですが、どうやって決まるのですか?

(高橋)3年生までは試合に出させて頂いて、ラグビーをしていれば良かったのですが。昨年12月に今の4年生で新チームの幹部陣を決める話し合いで、回りからやってよと言われ、抜擢(笑)されました。なぜ自分なのかは、分かりません。GWは主将を含めて、上の代からの推薦や指名ということではありません。

(山田)JSKSは、先輩から才能を見出されて(笑)快諾する。

(坂井) 主務としてのやりがいはどうでうすか?

(山田)チームに必要とされているという実感、これがやりがいです。期待に応えたいと素直に思う。チームのために働ける。必要とされることは嬉しい。

(高橋)僕も期待は嬉しいですが、純粋にチームの運営が面白い。始めはグランドの手配にしても不安でしたが、慣れてくればグランドや日時、練習試合の相手も自分で決めて、それに従ってチームが動く、そこにやりがいを感じています。

(山田)予算を組ませてもらう立場だと、社会人のOBと一緒に働く機会を得て、社会人の仕事ぶりを間近に見られるのは特権。あとはおいしいご飯を頂ける。それがやりがいになり、楽しい。辛い仕事もありますが、いっぱい働いた後のおいしいご飯は嬉しいし、ありがたい。

(高橋)私もOBからご飯をたくさん頂いています(笑)。

(坂井) それでは苦労はありますか?

(山田)苦労はたくさんあります。部員たちが何か問題を起こすとまずは主務が怒られる。例えばOBや協会など、窓口になるのは主務。一番の苦労は、自分の目が届いていないところでの問題。まずは状況把握をしなければなりません。主務が把握できていないと相手に不信感を与えてしまう。情報を一元化し、何でも知っておかないといけないのは苦労です。

(高橋)GWではOBからおりを受けることはありません。月に一度は強化委員会などの集まりもあるので、突発的な問題もなく、OBとの連携は取れています。クラブ委員が協会運営にも携わっているので、協会対応をしてもらっています。
その他の苦労は、部員が言う事を聞いてくれないこと。普段から出欠の返事が無いとか、例えば合宿も直前に行けませんという連絡があると辛い。会計にも絡んでくることなので、そういうところはしっかりして欲しい。

(坂井) チーム運営面では、女子マネージャーとの連携も必要ですね。

(山田)昨年、女子マネージャーはチームに1人だけでしたが、今年は5人になったので、存在感が出てきました。試合の着替えの場所などにも気を回す様になったし、5人全員に平等に接する様にしています。

(高橋)女子マネージャーはマネ長が統括。主務はマネ長とやり取りしていますが、うちのマネージャー陣は逞しいのか、外で着替えたりもしています。頼もしいです。

(山田)JSKSもマネ長を作るという案もあるのですが、役割分担が分かれると、情報統括が難しくなるのを危惧しています。主務の仕事とは言えませんが、自分の性格もあり、問題があれば首を突っ込んでしまいがちで、仲介ができるならしたいと思います。去年気にしていたのは、女子マネージャーが1人だったので、プレーヤーと仲良くしてもらうことを意識していました。メンバーと仲良くできる様な席を作ったり、マネージャーへ感謝する場面作りなど。

(高橋)GWは元々女子マネージャーが多いので、あまり意識はしていませんでした。みんな仲良くやっています。

(山田)GWは、女子マネージャーが多く、満足度も高いという印象を持っています。JSKSもみんな楽しんでくれていると思いますが、何か秘訣はありますか?GWは部内恋愛も多いみたいだし(笑)。

(高橋)下級生の時から学年同士で集まって遊ぶことが多く、それが楽しいのではないでしょうか。学年毎で旅行に行ったり、今年の4年生も今年那須高原へ一泊旅行をしました。男子も女子もみんなで楽しめています。

(山田)JSKSも今の1年生、2年生はそういった企画もありいい雰囲気です。男4人しかいない自分の代から見たら羨ましい。

(坂井) 何かお互い聞いておきたいことはありますか?

(山田)副務が主務になるのが自然だと思うし、仕事の質も上がると思いますが、GWは4年生になってから主務を決める今の体制を変えるつもりはないの?

(高橋)変えたいが、変え時が無いですね。今の3年生の副務が来年主務になれば、徐々に変えていけるかもしれません。いきなり主務をやることになると、イチから勉強しなければならないのは事実。前任から資料をもらって、何月に何をするということの確認から始める。その時になって初めて主務はこんなことをやっていたんだと知ることになる。去年1年副務の仕事をしていれば、もう少し楽だったかもしれません。
私から聞きたいのは、グランドの件が気になっています。GWは普段川口のグランドをメインに使っていますが、雨天だと使えないので、急遽柴又の河川敷に行って練習をします。JSKSは雨の時にどうしていますか?

(山田)平間という多摩川沿いの原っぱで練習していましたが、最近スパイクの使用が禁止になったので、今はミーティングか日吉キャンパスで坂道ダッシュなど、ただただ走る練習しかできていません。そこは我々も課題です。

(高橋)GWも去年までは大学の近くの戸山公園を走っていましたが、ボールに触りたいという思いもあり、柴又の河川敷で練習しています。遠いので、グランドの変更があれば朝早く連絡しないと間に合わないという問題があります。最近、三鷹市施設の人工芝のグランドを使ったのですが、照明が無いので、夕方は暗くなって練習にならない。平日は授業優先なので、練習開始時間は遅くなってしまいます。

(山田)JSKSも授業を優先しています。平日昼間に練習をしても、参加者が少なく、結局練習の質や、部員のモチベーションが落ちてしまう。

(坂井) グランドは我々にとって何十年も続く、クラブチームならではの苦労ですね。
2019年にラグビーワールドカップをやろうとしている国が、ラグビー環境が整っていない、練習場所すらないのは本当に問題ですね。

(坂井) 昨年GW/JSKSの定期戦を復活しました。昨年の定期戦の印象を聞かせてもらえますか?

(高橋)JSKSもそうかもしれませんが、GWは昨年のシーズンは不完全燃焼で、納得が行かなかった。その結果、シーズンの集大成としてあの様な場を頂いたので、最後にチーム一丸となって、集中してゲームを行い、シーズンを終えられたのはすごく良かった。OBも大勢いらっしゃって、OBからの支援も受けられて、チーム内でも改めてつながりを感じました。JSKSとも交流が深まりました。

(山田)JSKSとしては最後の試合で負けてしまったのと、キャプテンも怪我をしてしまったのが残念。クラブ選手権の入替戦で負けた翌週だったので、気持ちが切れてしまい、少し緩んでしまったのかもしれません。試合の出来はよくなかったのですが、JSKSは150人近いOB・OGに応援に来て頂いて、やはりクラブとしての組織の強さを感じました。純粋に観客が大勢いる中での試合は燃えますし、試合に出たいと思います。選手として、あのピッチに立てて光栄でした。
あとは、副務の立場では悔しい思いがあります。例えば、フィールド外のトラックはスパイクで歩いてはいけないところ。GWは遠回りでも指定されたカーペットの上を歩いていましたが、JSKSのメンバーはぞろぞろとトラックを歩いていました。そういったチームとしての規律で劣っていたのがとても悔しい。

(坂井)山田君が1年掛けて規律を指導してきたと思うので、今年はJSKSがそういったことに気付けるチームになっていることを期待しています。 定期戦でチームが盛り上がれた、OBとつながることができた、お互いのチームと交流が持てたというのは、まさに目指すところで、そういった感想を頂いたのは嬉しい。試合は、観客が多ければ気持ちは盛り上がりますか?クラブ選手権でもOBから応援はありますが、それとは違う?

(二人)(声を揃えて)違いました。

(高橋)観客席が有り、人が埋まっていました。

(山田)両親も見にきてくれました。早慶戦というのも特別感があり良かったです。

(高橋)大学では初めての経験。普段は保護者が見に来ることも無いですし、スタンドから声援を受けるというのは久しぶりだった。

(坂井)そうですね。気持ち燃えるし、いいプレーもできるでしょう。今年も大勢のOBに来て頂けることを期待しています。まだ最終的な定期戦の日時が決まっていませんが、意気込みを聞かせてくれますか?

(山田)まずは対面の高橋君に負けない!これが選手としての目標。 もうひとつは、今年は主務として取り組んできたチームの規律を、GWと対等、または勝っていると言って頂けるような成長をOBや両親に見てもらいたい。

(高橋)個人としては、怪我をしていて、山田君の対面としてピッチに立つことが個人としての目標。 GWも昨年規律が整っていたかと言われるとそうともいえないので、今度の試合でもしっかり正していきたいと思っています。

(坂井)昨年の定期戦は、GWはリーグ戦のリベンジという熱い思いを感じましたが、今年はクラブ選手権のリーグが違う為、定期戦の1発勝負でしょうから、お互いどういった位置付けで試合に望めるかですね。楽しみにしています。

(坂井) 最後にお互い言っておきたいことはありますか?

(山田)高橋君は、GWの中ではどういったポジションなの?女子マネージャーからは、真面目だしカッコいいって人気があると聞いたけど。

(高橋)そうなの?全然知らない。早く言ってよ(笑)。真面目でもないし、何で主務なのか分からない。汚れ役を託されたのかもしれない。あんまりチームの中で大切にされていない感じがする。主務の仕事の面でも、ラグビーのプレーの面でも。試合中に疲れていると言っても、まだ大丈夫でしょ、とあしらわれて替えてもらえない。

(山田)それすごく分かる。便利な奴という感じ?それを許している自分も悪いかも。結局お人よしなのかな。自分がやらなきゃと思ってしまう。

(坂井)どこのチームも主務はそういった人たちが多いのかな?

(山田)先日、夏合宿で各チームから集まった主務会議でも、おおまかに言えばそういう人が多かったです。大事にされていない人の集まりでした。こういう場を借りて、たまにはもっと大事にしろと言っておきたいです。

(坂井)それ対談記事に書いていい?

(二人)(声を揃えて)是非お願いします!

〔インタビュワーあとがき〕
お互い主務という立場でこれまで顔を合わせることも多く、夏の合同バーベキューでも幹事役を務めてくれたことで、気心もしれる仲、フランクな話が聞けました。お互いのチームの苦労を共有し、良いところを取り入れるなど、単独では難しくとも、両チームが協力することで課題を克服できる関係を築ければ良いと思います。対談では規律という言葉も何度も出てきました。今年の定期戦では、高橋君vs山田君のプレーヤーとしての対面対決と、お互いのチームの振舞いにも是非注目してください。

以上